※ネタバレ注意 突然ですが前回のように物語の内容を話して感想を書くのをやめます。
メアリと魔女の花 http://amazarashi5613.blogspot.jp/2017/07/blog-post_22.html
メアリと魔女の花 感想 http://amazarashi5613.blogspot.jp/2017/07/blog-post_23.html
全体の評価として私は大いに満足してます。登場人物や道具など無駄なく使われうまく話が進んでいるので見ていて実に清々しい気持ちです。深夜アニメのようなものではなく、親子で見るようなアニメの原点回帰的作品といえるでしょう。もしこの作品に文句を言う人がいたらきっとこの作品を「ジブリ」として見ているのではないのでしょうか。
確かにこの作品にはジブリ的空気、あの夢の世界を見ていると錯覚させる力はあまり感じることが少ないと思います。しかしこの作品はあくまで「スタジオポノック」の作品ですし、ジブリ的空気は決して必需品ではありません。むしろこの作品はジブリが落としてきた数々のきらめきをしっかりと持っていたと思います。一番この作品が持っていたのは「まっすぐな王道」だと思います。一つ間違えばテンプレというレッテルを張られる難しい道ですが、最初に話したように無駄なシーンがなくさらにテンポよくできています。
言い忘れるとこでしたが魔法のシーンは本当に好きです。学校の庭にいる奇妙な生き物や家の玄関の火が家をどんどん明るくしていくところとかゲームの魔法ではなく絵本的魔法感がくせになります。
さて、ここからは私の個人的好みでの改変してほしい点を言います。
まず一つ目はドキドキハラハラするシーンをもう少し増やしてほしかったです。途中で魔法が使えなくなり、危ない状況に陥ります。ここは本当にどうなるんだろうとハラハラしました。そこに「彼ら」が助けに来てくれるのですが、(彼らが誰なのかは映画見てください。)少し早い気がしました。「彼ら」が助けに来てくれるそれ自体はとても良いのですが、せっかく頼りの綱の魔法が使えなくなったのですから例えば箒に乗れなくなったので足元が不安定な崖を上るとかそういうシーンをも少しあってもよかったと思います。余談ですが角が大きい鹿に乗ってるシーンが「もののけ姫」のヤックルに思えたのは私だけですかね(笑)
二つ目はメアリの成長シーンですね。メアリは自分の髪にコンプレックスを持っていて、誰かのために何か行動しようとしますが、力を入れすぎたりしてうまくいかず逆に迷惑をかけてしまうシーンが序盤にあります。最後のシーンは「もう魔法はいらない」といって夜間飛行を捨てるのですが、う~んなんだか私は少し心に引っ掛かりを持ちました。確かに魔法の大学に行った際周りから天才扱いを受け、さらに赤髪は魔法使いにとって素晴らしいく天才の髪の色と褒められメアリは調子よくなります。しかし最後の魔法いらないという言葉はメアリが巻き込まれた事件のせいで魔法を拒否したように聞こえてしまいます。例えば魔法で自分の日常を変えたり魔法に頼るようになったしたうえで魔法を捨てて自分の力で何とかしようとしたり自分のコンプレックスを個性と認めたりしようとしたうえで「魔法はいらない」というのであれば分かるのですが、う~ん まぁ私の読解力が足りてないだけかもしれません。詳しい方コメントで指摘していただくとありがたいです。
いろいろ言ってきましたが良い作品には間違いないです。これからの米林宏昌をはじめとするスタッフの方々に大きな期待をします。皆さんもぜひご覧になってください。
メアリと魔女の花 公式サイト http://www.maryflower.jp/
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