2017年8月2日水曜日

メイドインアビス 1~4話 感想


※ネタバレ注意

 私は季節ごとにある内容を知らないTVアニメを見る際、取り合えず見るという感じで見て一話で自分に合うかどうかを決めます。今回この「メイドインアビス」は冒頭のシーンから視聴を続けるのを決意させられました。






 理由としてまず世界観やキャラクターを主人公の脳内独り言で説明しないことです。 私はこのやり方での説明が嫌いで、説明してきたとたん私は見る気が失せます。たいしたことではないと思う方はいらっしゃると思いますが、見ればわかることをいちいち説明されるのが嫌で我慢できません。確かに説明されたほうが分かり易く時間を短縮できます。しかし一言で説明するよりキャラクター同士のやり取りでも十分にわかりますし、何より物語を進めながら視聴者に分かってもらえると思います。



 さて、更にあの独特の世界設定がよかったですね。見たことのない謎の生物、謎の道具、何よりあの大きな穴の下はどうなっているのか、謎ばかりで実に興味がそそられました。久々に冒険ものを見た気がします。このワクワクした気持ちはまるで「ワンピース」の最初のグランドラインに入ったころのようです。また既に完成した世界をえがく異世界ものが流行っているなか、ちゃんと独自の世界を作っているのが好印象でした。具体的に人の流れで出来上がる世界観を作るというのは難しいことです。そこをまるで見てきたかの様にえがいているのがよかったです。例えば謎の巨大な穴がでてそこに冒険家が集まり街ができたことや、親が冒険で命を失い一人になった子供たちのために孤児院ができたことや、アビスでは価値がなくとも海外では高く売れるなどしっかりとその世界独自の生活が出来ていて感動です。


 他にもいっぱい気に入った点があります。笛による階級、教室の机が壁に並んでいること、大人がちゃんと有能なこと、お祈り骸骨、穴の周りにずらっと町があり高いとこに風車があること、ほかにも書ききれないほどあります。


 この話は謎に包まれた大きな穴「アビス」の冒険家を夢見る少女「リコ」が記憶を失ったロボット「レグ(仮)」と共に穴の下で待つ冒険家の母を探す旅にでる話です。実に王道でいいですね。文句の付け所がありません。
 
 主人公は好奇心旺盛で活発な子です。しかしこの主人公は最近の子供キャラクターではなく世界名作劇場の主人公のような感覚を持たされるキャラクターです。集中力がなく人が話しているのに他のことに気を取られたり、大人に嘘をつて道具をちょろまかしたりするけれど、自分なりに一生懸命考えたり寂しさをこらえたりするなどキャラクターではなく「人」として描かれているように思えました。もちろん他のキャラクターにも同じことがいえます。


 ここからは私が気になったことを書きます。

・1話の最初の「レグ」と出会うシーン 「リコ」がバケモノに追われそこをおそらく「レグ」が破壊光線のようなものでバケモノを倒しますがここのシーンをみて私は「BLAME!」を思い出しました。これって私だけですかね完全に主人公が彼と出会うシーンと一緒だと思ったのですが(念のために言っときますが別に悪いわけではありません。ただ似てると思っただけです)

・4話で「リコ」がちょろまかしたコンパスが川に流されましたがあの後出てくるんですかね?わたし気になります!

・3話でアビスの第一層でよく見つかるボールが潰れたようなものってなんですかね。私の予想では気球の様に浮くものかなと思いました。実際気球でアビスの冒険家は連絡を取っていたのですからそのような感じであの道具で連絡していたのではないのでしょうか。多分お祈り骸骨が生きていたころの人に連絡していたのでは!?

・OPのサビの部分はもっと疾走感が映像にあったほうがいい気がします。それともEDに出てくる新しいキャラクターが本編に出てきたら差し替えするのでしょうか。

・背景の絵がとても美しく幻想的です。良い仕事してますねキネマシトラス!!

いろいろ書きましたがとにかくまだ見ていない方がいましたらぜひ見てください。

メイドインアビス公式サイト:http://miabyss.com/index.html

 
 
 

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